2022.12.5|アシスタント日記(武石)
こんにちは。
久しぶりのノートの執筆となります、アシスタントの武石です。
急に気温が下がり一気に冬になったと感じる今日は、ヤンマガwebの撮影同行でした。
今日の撮影は、「『縦構図で、衣装1着あたり30分で18カット』を4回繰り返す」のような、非常にタイトな条件の中での進行が続く撮影でした。
バリエーションやスピード感の展開を常に意識しなければならない今回の撮影で感じたことは、青山さんの撮影の「引き出し」に関してです。
下記は、午後からの撮影での青山さんの撮影時間とカット数をカウントした一例です。↓
・1着目 9分で8カット
・2着目 12分で8カット
・3着目 9分で7カット
・4着目 7分で8カット
のように、約1分強で次々と違うカットを撮っているんです。
撮影途中の衣装の調整やレンズの交換などで、わたしがモタモタした時間なども加味すると、1カット1分以下で撮るのをペースを落とさず続けていることになります。
その場その場で何をどう撮ろうかと考えていたら間に合いません。
そこで、淀みなく撮り続けるために必要になってくるのがバリエーションの「引き出し」だと思います。
「この状況ではどのような写真が撮れるか」に対する答えの入っている「引き出し」を、いくつもいくつも持っていること。
そして、その引き出しに瞬時にアクセスし、答えを取り出すことのできる回路が出来上がっていること。
過去の撮影の経験から積み上げた引き出しの多さと、そこに答えがあることを知っているからこそのアクションの速さが、これだけの短時間での多カットの撮影を可能にしているのだなと感じました。
私はテンパって数少ない引き出しをあちこちひっくり返した挙げ句、「やっぱどこにも無かったです…」を繰り返してしまっています。
「引き出しを増やすこと(学習)」「自分の引き出しを把握すること(復習)」「引き出しの中身の完成度を上げること(ブラッシュアップ)」「素早く正解の引き出しを開けられるようになること(筋トレ)」などの重要さを再確認した、今回の撮影同行でした。