見出し画像

2022.9.30 | アシスタント活動レポート(森川)


みなさま、お世話になっております!
青山さんに「最後のアシスタントレポート、9月30日までに書いてね!」と言われていたにも関わらず、無事に日付を越え、「寝ない限りは10月にはなりません理論」を駆使してなんとか9月中に書き上げたと言い張っておきたい男、アシスタントの森川です!
(現在深夜1時半…あ、間違えました、30日の25時半です。)

”アシスタントの森川です”

この言葉も今月で言い納めかと思うと、とても感慨深いものがあります。
2020年3月に門の扉を叩いてから早2年半。
この9月をもって、青山裕企のアシスタントを卒業することとなりました。
何事もそうだとは思いますが、終わってみれば本当にあっという間で…

感想を述べるにも、書きたいことが多すぎて、筆下手な私ではあまり上手にまとめられそうにありません笑

なので今回のアシスタント活動レポートは、最後らしく、
青山裕企という偉大なお師匠を、思いっきりヨイショして終わろうかなと。

最後ですし、いいですよね。
(”最後”って言葉、便利だなぁ笑)

ほんの少しだけ、どうかお付き合いください。

ーーーーーー
2年半前、当時テレビ局に勤めていた私は、趣味(副業)で写真を撮る程度の、このご時世どこにでもいるありふれた写真好きの1人でした。

世界が大きく変わった2年前に、改めて今後の自分のキャリアを考えた時、
「写真を武器に生きている人たちって、どんな人なんだろう。」と、
漠然とした好奇心を抱くようになったことを、よく覚えています。

そんな時にSNSに流れてきたのが、青山さんのアシスタント募集の投稿でした。

たまたま私の家には青山さんが撮影されていた(当時はそうとは知らずに買っていた)乃木坂46生駒里奈さんの写真集「君の足跡」があり、


当時の私は「アシスタント志望者として面接に行けば、直接写真について色々聞けるかもしれない…!」という、
抑えきれないミーハー心を胸に、写真集をバッグに忍ばせて面接へ向かいました。

今思えば、あんなにもミーハー心丸出しの人間を、どうして門下に迎え入れてくれたのかは甚だ疑問が残るところではありますが…笑

何はともあれ、面接と数度の研修を経て、無事にアシスタントとして青山さんの門下で学ぶことのできる権利をいただけたわけなのです。

そして、今だからこそ言えることでもありますが、正直に言うと、「どうしても青山さんの下でアシスタントがしたい!」という熱意は、当時の私にはありませんでした。

たまたま写真を生業にしている人に興味が生まれて、たまたま写真集を買っていてフォローしていた写真家の1人がアシスタントを募集していて、たまたま応募したらその方の目に留まる部分があってご縁を頂いて。

本当に、”たまたま”の積み重なりの結果で、今の私がいます。

ただ、2年半のアシスタント期間を終えて感じているのは、このクリエイター飽和時代の令和、1人の写真家・カメラマンとして戦っていかなければならない現実と向き合った時に、「青山裕企ほどこれからの時代に必要な要素を突き詰めている表現者はいない」ということ。
多少の身内贔屓はあるかもしれませんが、私は、この時代にこの人を師として仰ぐことができたことが、この上ない幸運だと本気で思っています。

求められる写真ではなく、自分が撮りたい写真を考えて、突き詰めて、作品として昇華させ、その結果生まれた世界観が、誰かに求められるものになる。


青山さんには写真の技術や知識だけでなく、表現者として最も大切な
「自分は何に心を動かされ、何を残していきたいのか。」
という、根本の考え方、自分自身との向き合い方を教えていただきました。

「このご時世、大抵のことは独学で調べれば出てくる」なんて言われています。
コンテンツ飽和の現代において、最低限の基礎は独学でもなんとかなってしまうくらいの情報は集められるかもしれません。

でも、この表現との向き合い方に関しては、私は人と出会うことでしか磨かれないものだと思うのです。
「私はこう思っているけれど、あなたはどう思う?」
「私はこう生きているけれど、あなたはどう生きる?」
そんな、人との出会いと、価値観の違いを繰り返し、その度に考えることで、自分という輪郭が形作られていくのではないかと。
青山さんの生き方から、そんなことを学ぶ日々でした。
ーーーーーーーー

9月30日から、渋谷ヒカリエにて青山さんの個展が開催されています。


「青山裕企の写真思春紀」
17年分の作品を一つの空間に集めた「これが青山裕企です!」という写真展。
私のアシスタントとしての最後の仕事は、この個展の搬入作業でした。

一つ一つの作品を並べていくごとに、青山さんの歴史をなぞるような時間。
出版された歴代100冊の写真集が並んだ時は、師匠の背中の遠さに、思わずため息がこぼれました…笑

大きすぎる背中です。
正直、越えられる気は…しません笑

ただ、これは全く消極的な意味じゃないです。

人と同じ道で戦わなくてもいいことを、師匠が身をもって示してくれているので。
私は、私の道の先頭を歩いていこうと思います。
それぞれの道を歩いているうちに、どこかの道中で、ほんの一瞬だけでも、
同じ景色が見られたらいいな。

今の私の、ひそかな目標のひとつです。

そして、アシスタント卒業を記念して、ユカイハンズギャラリーにて個展を開催させていただくことになりました。

今の私が込められる想い、乗せられる言葉、全てを詰め込んで最後の仕上げ作業に取り組んでいるところです。
ぜひ、森川の門出を、見届けて頂ければ幸いです。

長々と想いを語ってしまいましたが、ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
縁と、タイミングを大切に、これからも表現の世界で私なりに精一杯生きていく所存です。
これからも森川亮太を、どうぞよろしくお願いいたします。
(9月30日 26時45分)

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!